マーケティング
どうしたら経営者の想いが、労働者に伝わるのだろうか?

「経営者の分身ができれば、もっと事業を加速できるのに…」

「経営者意識をもって行動して欲しい…」

このようなお悩みを持たれている経営者は多いのではないでしょうか?

非常に悩ましい課題ですね。

しかしながら、「経営者」と「労働者」は、どこまでいっても基本的には同一にはなりません

それは、「責任」「権限」が違うからです。

企業という組織での役割・立場を明確にすればこれらをステップに分けて整理することができ、経営者と労働者がお互いの立ち位置を共有することができます。
役割、求められる行動、求めれる資格・スキル、必要な教育などを記載した「等級表」を作成することで、現状、誰がどのポジションにいるのかをはっきりさせ、共有することができるのではないでしょうか?

企業という組織内で自分はどの役割・立場で、何が求められているのか漠然として、具体的に理解できていることは非常に少ないと感じます。
漠然とした役割が決まっているが、どこまで自分の裁量で行動してよいのかわからず、機会損失をしているということが多々あります。

また、組織設計においても管理職ということになっているが、一般職と何が違うのか経営者・管理職も労働者・部下も意識できていないということが非常に多いと感じます。

役割が違えば、「遠く広く見るのが得意な役割の人」もいれば、「近くを凝視するのが得意な役割の人」もいるのは当然です。

それぞれが見えているものが違うことを意識していない状況でコミュニケーションを図ろうとしてもうまくいかず、相手が自分の想いをわかってくれないことにいら立ちをおぼえてしまうのも無理はありません。

こういったコミュニケーションについても「ブランディング」「マーケティング」で説明がつきます。

ほとんどの経営者・管理職は、無意識かは問わず、ブランディング・アプローチにより、従業員・部下に接しており、萎縮する現場になってしまっています。
経営者・管理職の崇高な想いがなぜわからないのかと感じられていることがあれば、従業員・部下にまさしくブランディング・アプローチを行っている状況に他なりません。

社会的にも広くカリスマ性が認められている松下幸之助さん、稲盛和夫さん、本田宗一郎さん達のような方々でしたら、ブランド確立ができておりますので、メッセージを受け取る側もそれなりの心構え、いわゆるラポール(信頼関係)構築ができており、メッセージが素直に落とし込むことができます。

しかしながら、ブランド確立ができていない段階で、経営者・管理者から従業員・部下に対して命令口調で、しかも感情的にメッセージを発したらどうなるでしょうか?
馬耳東風の状況に陥るだけなく、嫌悪感を抱かれることにつながるのではないでしょうか?

ブランドは、自分がブランドをつくったということではなく、その状態が広く一般にまで認知されていることが必要で、このカリスマ性のある方は〇〇が特にすばらしいという認知がなされている状況にならなければいけなせん。

大半の中小企業において、そのような状態に達していることはめずらしいことではないでしょうか?

経営者・管理職が従業員・部下に対して指揮命令をすることが悪いと言っているのではなく、極端に言えば横柄にといっては大げさかもしれませんが上から下目線で伝えるのか、丁寧に寄り添って伝えるのかということです。

組織の指揮命令系統が明確に共有できていない場合は、なおさら注意が必要です。
誰がどの業務に対してどのような責任を負っており、どういう順番で指示があり、なぜ会社が決めたルールを守らないといけないといけないという基本的に共有すべき部分があいまいな状態が多々あります。
指揮命令系統の飛び越えは、組織としてあってはならない事態ですので、組織の指揮命令系統の情報共有はベースとして必須です。

組織の指揮命令系統の情報共有ができた後、経営者・管理職として組織体制を構築・再構築していかなければならないとなった場合に必要なのはマーケティング・アプローチになります。

メッセージを受け取る従業員・部下は、どんな課題を抱えているのか、それに対して経営者・管理職として、どういう声掛けやかかわり活動をすることで手助けができるのか。

従業員・部下の想いをくみ取り、「認知・注目」→「関心」→「比較・検討」→「行動」→「満足・シェア」のステップを意識してコミュニケーションを図り、従業員・部下がどのステップにいるのか把握しておくことが必要です。
正しく事実を把握することが必要であり、経営者・管理職の思い込みや感情でどのステップにいるのか決めつけてしまっているということも失敗例としてよくみる風景です。

組織の指揮命令系統の情報共有、マーケティング・アプローチを実行にうつしてはじめてラポール構築ができ、経営者・管理職が伝えたいメッセージが伝わる関係性ができるのではないでしょうか?

マーケティング・アプローチは、いたずらに部下にへりくだるということではありません。
お互いの役割・立場の違いを認識し、寄り添い、目標に到達できるように人的経営資源を機能させることにほかなりません。

従業員・部下との関わり方を見直し、成果を達成するためには「どうあるべきか?」今一度見つめなおしてみましょう。

大阪ビジネスサポートセンター
代表 南  一啓
http://www.o-biz.jp/